INTERVIEW

家は人生の舞台。「知ること」から始める|コザワホーム 小澤浩さん

代表取締役小澤 浩コザワホーム

家は、完成した瞬間がゴールではありません。家族の時間を支え、暮らしの変化を受け止めていく場所です。コザワホーム代表の小澤浩さんが家づくりの中心に置くのは、目先の流行や価格だけでなく、その先の人生まで見渡すこと。間取り、性能、資金計画、そして引き渡し後の関係について聞きました。

「住まいは人生の舞台です」

平屋だけが答えではない。将来を見据えた「1階完結型」という考え方

平屋には階段のない暮らしや動線のまとまりといった魅力があります。一方で、同じ床面積でも、建物の形や間取りによっては基礎や屋根などのコストが増え、予算との調整が必要になることもあります。

そこで小澤さんが提案するのが、2階建てでも日々の生活を1階で完結できる間取りです。子育て中は2階も活用し、将来は1階を中心に無理なく暮らせるようにする。形から決めるのではなく、家族の変化と予算のバランスを見ながら優先順位を整理する考え方です。

性能は、数字を競うためではなく毎日の快適さのために

コザワホームは、高気密・高断熱を住み心地の土台として考えています。現在の公式情報では、断熱等級6を標準とし、等級7にも対応。高性能樹脂サッシ、全棟での気密測定、C値0.4以下を標準仕様として掲げています。耐震等級3と制震テープを組み合わせ、地域の気候や日射、風の流れを読むパッシブ設計にも取り組んでいます。

小澤さんが大切にしているのは、数値そのものを競うことではなく、部屋ごとの室温差を抑え、日々を心地よく過ごせる住環境につなげること。設計と施工の両面から、長く安心して暮らせる家を目指します。

建てて終わりにしない。引き渡し後も続く施主とのつながり

家を引き渡してからも、住まいの手入れや暮らしの変化は続きます。コザワホームでは、3か月、1年、2年、5年、10年の定期点検を行い、困りごとがあれば相談できる関係を大切にしています。

取材で伝わってきたのは、施主との距離の近さです。完成後も食事に招かれたり、季節の手入れを通して顔を合わせたりする関係は、家を「商品」ではなく、その家族の暮らしの場として見続ける姿勢から生まれています。

「帰りたくなる家」をつくるシンプルなデザインの考え方

小澤さんが目指すのは、要素を詰め込みすぎず、暮らしの背景になるシンプルな空間です。必要なものを丁寧に選び、将来手すりを設ける可能性がある場所には下地を準備するなど、見た目のすっきり感と暮らしの変化への備えを両立させます。

外観も、毎日帰ってくる家への愛着につながる大切な要素。飾り立てることより、素材や線を整理し、その家らしい佇まいをつくることを重視しています。

家づくりの不安は、まず「知ること」から整理する

予算、住宅ローン、性能、土地。家づくりでは初めて向き合う情報が多く、会社によって説明が異なることもあります。小澤さんは、不安の多くは判断材料が足りないことから生まれると考え、契約を急ぐ前に資金計画や家の基準を学ぶ機会を設けています。

大切なのは、誰かの正解をそのまま選ぶことではなく、自分たちの暮らしと数字を照らし合わせて納得できること。住宅ローンの返済額だけでなく、建てた後の生活費や維持費まで見通し、無理のない計画を組み立てます。

小澤さんから、これから家づくりを始める人へ

情報が多い時代だからこそ、まずは立ち止まって知ることから始めてほしい、と小澤さんは話します。家は人生のゴールではなく、家族がこれからの日々を過ごす舞台です。

分からないことを曖昧なまま進めず、予算も性能も率直に相談する。その積み重ねが、完成後も「帰りたい」と思える住まいにつながります。

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